7月22日に行われた経団連夏季フォーラムにて「GX実行推進担当相」と「スタートアップ担当相」の設置が岸田総理によって示された後、27日にはGX実行推進担当相として萩生田光一氏が任命されました。
8月の内閣改造によって西村康稔氏が新たにGX相に就任し、10月26日には第3回目となる「GX実行会議」が開催されています。
第3回GX実行会議が開催
3回目の開催となる当会議では、二酸化炭素排出量に応じて金銭的負担を求めるカーボンプライシングについて構想案が提示されました。基本的な考え方としては、以下3点が西村GX実行推進担当大臣によって示されています
- 日本経済への影響・国外への生産移転が生じるリスクを勘案し、直ちに導入するのではなく、GXに取り組む期間を設けた後に導入する
- 最初は低い負担で導入し徐々に引き上げていくとともに、その方針をあらかじめ示すことでGX投資を前倒しする
- カーボンプライシング導入の結果として得られる将来の財源を活用して、大胆な先行投資の支援を行う
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また、岸田総理は下記のように発言し、次回のGX実行会議によって具体的なカーボンプライシング制度案を提出するよう西村GX実行推進担当大臣に求めました。
本日は、GX実現に向けて5つの政策イニシアティブが示されました。中核となるのは、価格の不安定性や産業・雇用の混乱など、これまで指摘されてきた課題を克服し、経済社会の安定的かつ力強い変容をもたらす成長志向型カーボンプライシングの導入です。
引用:内閣官房「GX実行会議(第3回)」
西村GX実行推進担当大臣には、専門家との集中的検討を踏まえ、次回GX会議において成長志向型カーボンプライシングの具体的な制度案を提示してもらいたいと思います。
西村氏がGX相に、萩生田氏がGX実行本部本部長に就任
8月10日に行われた内閣改造によって、経済産業大臣・GX実行推進担当には萩生田光一氏から引き継ぎを受けた西村康稔氏が就任しています。
総理からは、幾つか課題をおっしゃられ、また明記された紙を頂きました。
引用:経済産業省「西村経済産業大臣の閣議後記者会見の概要」
(中略)
GXの実行のための施策の具体化、そしてGXの大前提となる安価で安定的なエネルギー供給の確保についても、冬の電力需給逼迫への対応。そして、原子力の活用を含め、検討を進めること。
(中略)
こうした総理からの御指示をしっかりと踏まえて、経済産業大臣として職責をしっかり果たしていきたいというふうに考えております。
萩生田前経済産業大臣・GX実行推進担当は、自民党がGX推進に向けて新設した総裁直属機関「GX実行本部」の本部長に就任しました。
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