2012年にFIT(固定価格買取制度)が導入されたことによって、住宅用・産業用ともに太陽光発電システムは急速に普及していきました。しかし、10年後・20年後を見据えた際に、役割を終えたパネルやシステムをどう処分していくのかという点が問題となっています。
「太陽光パネルの廃棄が絡む問題について知り、これからの環境を考えていきたい」と考えている人はぜひ最後まで読んでみてください。
太陽光パネルの廃棄によって考えられる問題
太陽光発電システムは売電終了によって役割を終えた後も、撤去費用をかけたくない事業者によって放置あるいは不法投棄される可能性が高いと予測されています。
その不法投棄によるリスクの一つは、有害物質の流出です。太陽光パネルには、鉛やセレン、カドミウムなどの有害物質が含まれているタイプがあります。しかし、業者によってはその事実を知らないまま、不適切な方法で廃棄が進められている事例もあるようです。
また、「管理型最終処分場」で廃棄する必要がある太陽光パネルですが、2038年に処分場でまかなえる処分量がピークを迎えるとの試算が環境省より出ています。これにより最終処分場が一時的にひっ迫する可能性が取り沙汰されました。
この危険性を避けるためにも、ある程度廃棄の時期を分散させていく取り組みが今後求められていくかもしれません。
参考:環境省「太陽光発電設備のリサイクル等の推進に向けたガイドライン(第一版)」
リユースやリサイクルがより重要な時代に!
環境省が2019年に発表した「使用済太陽光パネルのリユース、リサイクルについて」によると、メガソーラー発電所からのリプレイスや災害によって、一部が破損した太陽光パネルのリユースがすでに行われています。
また、リユース太陽光パネルとしてのランク評価がなされた後、オフグリッド用としての転用などもされているようです。
参考:環境省「使用済太陽光パネルのリユース、リサイクルについて」
さらに環境省は、太陽電池パネルの撤去や運搬、リユース・リサイクルなどの工程に関する現状分析や今後の方向性に関する検討を進めていることを2021年に発表しています。
これら国の指針に対し、事業者や関連業者が具体的な取り組みのために力を合わせていくことで、廃棄に関わる問題は減っていくでしょう。
環境活動へのご相談はアップルツリーまで
当社は環境コンサルティングとしての取り組みに対して、太陽光発電システムの取り扱いに力を入れてきた経験を活かすことで、パネルの廃棄やリユースにお悩みの方の相談に乗っています。
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