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新電力の仕組みって?-JEPXが担っている役割とは-

2024.02.06

2016年から始まった「電力自由化」に伴い、数多くの企業が新電力に関わるプランを提供し始めました。しかし「新電力が何なのかイマイチよくわかっていない」「どうして誕生したのかを知りたい」と考えている方も多いかもしれません。

そこでこの記事では、以下について簡単にご紹介していきます。

  • 新電力とは
  • 新電力登場の背景

新電力について簡単に知りたい方はぜひ最後まで読んでみてください。

新電力とは?

新電力とは「電力自由化に伴って、新たに参入した小売電気事業者」を指す言葉です。

元々、電気供給事業は東京電力や関西電力といった大手電力会社10社が独占していましたが、2016年4月から始まった電力自由化によって、大手電力会社以外でも一般家庭に向けて電力の小売りができるようになりました。新電力会社は、家庭や企業に対して従来の電力会社と競合する形で電力を供給し、料金プランの多様化やサービスの質の向上を図っています。

新電力登場の背景

新電力は、下記3点の背景によって登場しています。

  • 電力を安定して供給させる
  • 電気料金を抑える
  • 企業の事業機会を拡大する

電力自由化が実現したことにより、電力供給可能な企業が「各地域に1社しかない」状態から「各地域に多くの企業がいる」状態に変わりました。これにより、震災などが起こった際にもより安定的に電気を供給できるようになっています。

また、多くの企業が業界に参入したことによる価格競争の発生によって電気代が安くなる、企業にとってのビジネスチャンスが広がったことでインターネット回線と組み合わせたセットプランが誕生したなどのメリットが生まれています。

新電力の仕組みとは

では、新電力はどのような仕組みによって各家庭に供給されているのでしょうか?

先にも触れたとおり、電気供給事業は大手電力会社10社によって限定されていました。そこで、新電力を実現させるために一般社団法人日本卸電力取引所(JEPX/Japan Electric Power Exchange)が立ち上がりました。新電力会社はこのJEPXから電気を買って、一般家庭などに送電しているのです。

このJEPXの役割は市場(いちば)のようなものであり、エリアや時間帯によって電気の価格が変動します。さらに、ガスや石炭の価格によっても金額は変動するため、社会の影響を色濃く受けます。世界的にこれらのエネルギーが変動するような事象が起これば、自然と電気料金もそれに引っ張られてしまいます。これが現在日本が抱えている電力の課題です。

今後、様々な問題が起こり得ます

この記事では、新電力の概要について紹介をしました。次回は、これから起こり得る問題などについて下記の内容に触れていきます。

  • 社会情勢の変化による影響
  • 送配電設備
  • 人口減少による影響

これからも当社は、環境に関する問題を発信してまいります。ぜひ今後の取り組みの参考としてください。

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