世界的に脱炭素化の動きが加速していますが、日本国内でも様々な取り組みが進んでいます。2020年12月には「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」が発表され、二酸化炭素排出量削減に国策として取り組んでいく方針が明らかにされました。
しかし、二酸化炭素を出さないための取り組みは、国や地方自治体、企業によるものだけではありません。家庭においても様々な工夫をこらすことによって、二酸化炭素の排出量を減らせるのです。
「微々たる力かもしれないけど、環境のためにできることを考えたい」
「家庭で手軽に取り組める方法を知りたい」
こういった考えを持っている方にアップルツリーが紹介したい方法の一つは「コンポスト」です。
ではコンポストとは一体なんなのでしょうか?この記事では、概要と実際に行われている取り組みを簡単にご紹介していきます。
コンポストとは
コンポストとは、生ごみや落ち葉などを微生物の働きによって分解・発酵させた堆肥を指しています。
また、堆肥そのものではなく「コンポスト(堆肥)をつくるための容器」もコンポストと呼ばれることがあります。
簡単に言えば「生ごみや落ち葉を堆肥に変えて家庭内菜園などに活かすことで、ごみの排出を減らす活動」がコンポストなのです。環境省「一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和元年度)」によると、家庭から出るごみの総排出量は年間4,274万トンにも及ぶとのこと。この中から食品にフォーカスすると、国民一人が一日におにぎり1個を捨てている計算になり、これを燃やすために年間約9,700万トン以上のCO2が排出されていることになるのです。
この食品ロス(生ごみ)による二酸化炭素排出量を抑えるために、コンポストは有効な手法の一つです。キッチンや庭で出る生物分解可能な廃棄物を肥料に変えることで、野菜の皮や茎、落ち葉、草刈り残りなどが、新たに生まれ変わります。
コンポストは家庭でも簡単に行える環境活動ですが、この活動によって下記のようなメリットが得られます。
- ごみを焼却処分するための燃料や手間が削減される
- ごみの焼却処分による二酸化炭素排出量が削減される
家庭ではダンボールを使ったコンポストが一般的ですが、この具体的な方法についてはまた別記事にて取り上げます。ぜひ続けてチェックしてみてください!
微生物群”コムハム”を用いて生ごみを分解=株式会社komham
環境に優しいコンポストを推し進めるために、国内でも様々な企業が多様な取り組みを展開しています。
株式会社komhamは「あらゆる人が 持続可能な選択をしたくなる未来をつくる 」をミッションとし、独自開発した微生物群”コムハム”を用いて生ごみを分解処理する技術を確立させています。
この”コムハム”を用いたコンポストボックスが、2021年9月に渋谷区内に実証実験として設置されました。この実験を通して、同区によるごみ減少への施策が加速することが期待されています。
環境活動に取り組みたい方はアップルツリーにお問い合わせを
コンポストは行政においても家庭においてもごみを減らし、ひいては二酸化炭素排出量を抑える方法として認知が進んでいます。
「様々な事例を知り、環境への活動を進めていきたい」とお考えの方は、ぜひアップルツリーにお問い合わせください。
皆様のお考えや目指したい方向性などをお伺いしながら、それぞれの状況に合わせて環境分野についてのコンサルティングをいたします。
参考
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000069421.html
https://www.env.go.jp/press/109290.html
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000760254.pdf
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