前回のコラムでは、SDGsが掲げている17のゴールから「14.海の豊かさを守ろう」について解説をしてきました。
SDGsのゴール解説コラムの14回目として、今回取り上げるのは「15.陸の豊かさも守ろう」です。
続けてSDGsへの理解を深めていきましょう!
15.陸の豊かさも守ろう
私たちの生活にとって欠かせないのは「海」だけではありません。私たちが実際に生活を営み、さまざまな資源を生み出している「陸」も同様に守るべき大切な存在です。
しかし、海と同じように陸もその豊かさが失われつつあります。そのなかでも特に影響を受けているのは「森」です。森は全陸地の1/3を占めていると言われています。しかし、そのうち年間470万ヘクタール(東京ドーム100万個分)も森は失われているのです。
これは、砂漠化や酸性雨、森林伐採などが原因で起こっています。さらに、森林減少が原因となり、約4万種もの生物が絶滅の危機に瀕しているのです。
地球は決して人類だけのものだけではありません。「陸の豊かさ」を守るため何ができるのかを、真剣に考える必要があります。
SDGsはこの点に対し
- 2020年までに、国際協定の下での義務に則って、森林、湿地、山地及び乾燥地をはじめとする陸域生態系と内陸淡水生態系及びそれらのサービスの保全、回復及び持続可能な利用を確保する。(15.1)
- 2020年までに、あらゆる種類の森林の持続可能な経営の実施を促進し、森林減少を阻止し、劣化した森林を回復し、世界全体で新規植林及び再植林を大幅に増加させる。(15.2)
- 2030年までに、砂漠化に対処し、砂漠化、干ばつ及び洪水の影響を受けた土地などの劣化した土地と土壌を回復し、土地劣化に荷担しない世界の達成に尽力する。(15.3)
などの目標を掲げ、問題解決に取り組んでいます。
国内での具体的な取り組み
陸の豊かさを守るための施策は、現在世界中で考えられています。
国内では、『イオン』が運営する公益財団法人「イオン環境財団」の取り組みが代表的です。
イオン環境財団は、行政や学校、研究機関等と連携しながら、里山の保全・維持・管理や植樹を含む里山の修復などを行う「イオンの里山」づくりを進めています。
具体的には、下記の活動を行っています。
イオンの森づくり:世界各地の市民ボランティアと様々な場所に木を植える
助成事業・環境教育:世界各地で環境活動を行うNPOやNGOへの支援、人材育成
パートナーシップ事業:国内外の主要な大学・国際専門機関と連携し、最先端の科学技術を活用した環境活動を実施
特に「イオンの森づくり」においては、すでに世界11 カ国で植樹が行われ、累計植樹本数は1,242 万本を超えています(2022年2月時点)。
私たち個人にできることは小さいかもしれませんが、まずは一本の木を大切にするところから始めてみてはいかがでしょうか。
次回は「16.平和と公正を全ての人に」について紹介していきます。
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