前回のコラムでは、SDGsが掲げている17のゴールから「10.人や国の不平等をなくそう」について解説をしてきました。
【SDGsのゴール】「10.人や国の不平等をなくそう」のターゲットとは?
SDGsのゴール解説コラムの11回目として、今回取り上げるのは「11.人や国の不平等をなくそう住み続けられるまちづくりを」です。
続けてSDGsへの理解を深めていきましょう!
11.住み続けられるまちづくりを
現在、世界の約55%の人が農村部ではなく都市部で生活をしていると言われています。日本でも地方の過疎化が進んでいることからも分かる通り、世界的にも多くの人が今後都市部に移って生活をすることになるでしょう。
そのためには、都市部で多くの人が快適に生活していけるよう「まちづくり」を進め、生活環境を整備していく必要があります。インフラをどう整えるか、貧しい人の生活水準を伸ばしてスラムをどのように減らしていくか、環境破壊をどのように食い止めるのかなど、さまざまな課題が挙げられるでしょう。
考えるべきことは多々ありますが、世界各国においてそのための準備が充分にできているとは言い難い事実があります。
SDGsはこの現状に対し
- 2030年までに、すべての人々の、適切、安全かつ安価な住宅及び基本的サービスへのアクセスを確保し、スラムを改善する。(11.1)
- 2030年までに、脆弱な立場にある人々、女性、子ども、障害者及び高齢者のニーズに特に配慮し、公共交通機関の拡大などを通じた交通の安全性改善により、すべての人々に、安全かつ安価で容易に利用できる、持続可能な輸送システムへのアクセスを提供する。(11.2)
- 2030年までに、大気の質及び一般並びにその他の廃棄物の管理に特別な注意を払うことによるものを含め、都市の一人当たりの環境上の悪影響を軽減する。(11.6)
- 11.b 2020年までに、包含、資源効率、気候変動の緩和と適応、災害に対する強靱さ(レジリエンス)を目指す総合的政策及び計画を導入・実施した都市及び人間居住地の件数を大幅に増加させ、仙台防災枠組2015-2030に沿って、あらゆるレベルでの総合的な災害リスク管理の策定と実施を行う。(11.b)
などの目標を掲げ、問題解決に取り組んでいます。
日本でも自然災害が年々増えてきており、災害対策に関する意識向上が求められています。どのようにしてリスク管理を行い被害を抑えるかについて、国や各自治体が取り組みを強化しているのです。
私たちにできること
都市部の安全性を確保する、医療体制を充実させる、生活水準を高めるといった事柄については、各国政府による取り組みが今後生活に落とし込まれていくでしょう。
そのなかで国民である私たちには「少しでも環境を良い方向に整えていく役割が課されている」といっても決して大きな表現ではありません。未来を守っていくために、少しでも地球温暖化を食い止め、二酸化炭素排出量を削減していく取り組みが求められているのです。
電気を使いすぎない、ビニール袋を極力使わないなど、小さなことから始めていきましょう。
次回は「12.つくる責任、つかう責任」について紹介していきます。
アップルツリーは、レジリエンスの高いまちづくりにも貢献しています。こういった事柄に取り組んでいる自治体や企業の担当者様は、アップルツリーにいつでもお問い合わせください。